鍼をお休みをしている期間にできる身体づくり
- 2017年07月12日 |
- 妊娠しやすい身体づくり, 自宅でするへそ灸の効果, へそ灸 |

お灸だけをご自宅で行うよりも、
妊娠脈づくりの治療を行った上で、
ご自宅でお灸をしていただくと効果的です。
ただ色々な理由でしばらく鍼をお休みすることもあると思います。
その期間中はぜひご自宅でへそ灸と台座灸をしていただくと、
鍼灸治療を再開したときに身体づくりがしやすいものです。
なかなか休んでる時はお灸もサボりがちになってしまうんですけどね。
以前本当にお灸を頑張ってくれたなと思うことがありました。
当院に通われて無事ご出産された患者様です。
ご出産後は鍼灸治療をしている時間がなかなか取れないということでしたが、
そんな中、子育て中の2年間お灸を来院して買っていかれました。
ある程度まとめ買いをして、なくなったころにまた買われる。
とても熱心で内心感激してしまいました。
ちょうど時間の有余があったある時、脈を診せてもらい自宅灸のツボの場所を選んで印を付けさせてもらいました。
その時の会話です。
「本格的に二人目を考えているので、お灸だけじゃなくて鍼もした方がいいですか?
ただ高齢なのでうまくいかないかもしれませんよね?」
と尋ねられました。
同時に1年前に自然妊娠したけど流産してしまったことを伺いました。
私は「妊娠しやすい身体に変わってくると、可能性もあがりますよ。
妊娠しているときの脈や身体の状態に近づくとうまくいく可能性が高まるものです。」
とお話ししました。
妊娠しやすい脈や身体がある以上、流産しやすい脈や身体もあります。
1年前に流産してしまったことを考えて、根本的な部分を変えて流産しないような脈づくりから始めた方が良いと思いました。
もちろんうまくいく保証はありませんが、
私「また鍼で身体づくりを再開してみませんか?」
こんな会話をしました。
そして鍼灸を再開…
夏なのに脈が沈んでしまい、正直時間がかかる状態だと思いました。
(季節にあった身体があり、夏の脈は浮いて大きいのが正常です。
季節にそぐわない脈であるの場合、うまくいく率がだいぶ落ちます。)
結局妊娠しやすい身体づくりとは、自分の持っている妊娠する力を引き出すことです。
自分自身の力が上がることです。
鍼治療もそうですが、お一人目の時はしていなかったへそ箱灸も今回からしてもらいました。
できることは何でもしたいとのことです。
2回目に診察して、オヤッと思ったことは、
意外と脈が良い状態がキープできているということです。
元々持っている生命力が上がってくるを感じました!
その後定期的に治療をされ、お灸も頑張っていただき2か月後に自然妊娠されたのですが、後々なぜうまくいったのか考察してみました。
出産後は消耗もしますし、子育て中は自分のことも後回しになってしまうので、大きく身体の状態は崩れがちになります。
そんな中ずっとセルフケアでお灸を続けてこられました。
その時に一度妊娠されているので、ある程度の地力はあったと思われます。
本格的に再開してからは、定期的に通われへそ灸と台座灸を頑張ってくれて、良い状態を保つ努力をしていただけました。
セルフケアとしてお灸をしていただけたことで、
妊娠する力を引き出す鍼治療が、予想以上に早く効果を表してくれたと思います。
ご出産後の身体の変化は激しいもので、その時の無理が老後に出てくることさえあるのです。
ご出産を控えている方にはその話はしますが、
特にお二人目を考えられている方には、産後の過ごし方で不妊治療を再開するときに大きな差が出ることをお手紙にしてお渡ししています。
今回の件で、ここまでしっかりケアしていただいたケースは初めてでしたので、
養生の重要さを改めて教えていただきました。
【妊娠脈づくりの専門家による不妊鍼灸ブログ】
数千名を超える臨床実績から導き出した不妊治療や不育症についての考察と経験のブログ
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【脈診流そあら鍼灸院HP】
「妊娠しやすい身体づくりにとって一番大切なことは、妊娠している時に近い脈であること」
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