採卵周期に入れない!?-採卵周期に入れる場合・入れない場合-

「受精卵の状態が妊娠への重要ポイントである」とどの病院も考えます。

そのため、体外受精では採卵が重要です。

どのような状態が採卵に適しているかは患者様も気になるところだと思います。

 

実は病院によって採卵周期に入れる判断基準が違います。

今回は

 

「採卵周期に入ることができるのはどのような状態の時?」

 

についてお話しさせていただきます。

 

 

その前に、まず卵子が成長する仕組みについてみていきましょう!

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卵子が育つ際、脳からの指令を受けて卵胞は成長します。

その指令はFSHというホルモンから送られます。

FSHが低すぎると指令が送られていないので卵胞が育ちません。

 

逆に卵巣への負担が強いとFSHが高くなります。

何故なら卵巣の反応が悪いと、それだけ脳からの指令(FSH)が増えてしまうから。

FSHが高い場合は卵胞の成長に時間がかかると考えられます。

 

また、小さい卵胞は生理中から内診で見ることができます。

いくつか卵胞が見える中、基本的には最終的に1つの卵胞が成長(主席卵胞)します。

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<低刺激の病院の場合>

 

ここでは加藤レディスクリニックを始め、飲み薬を中心とした刺激をする病院についてお話します。

 

低刺激の病院の場合、1回の採卵で採れる卵の数は多くありません。

そのため良い卵が取れるまで採卵を繰り返す、という方針であるようです。

 

FSHが高くても採卵周期に影響はなく、その代わりに生理中のエストロゲン(E2)が高い場合、前の周期の卵胞が残っている可能性を考えます。

前の周期の卵胞が残っていると、新しい卵胞の成長を阻害してしまうと考えるので、生理中のエストロゲン(E2)が高いと採卵周期に入れないようです。

また低刺激の場合、基本的に連続して採卵周期に入ることは問題ないと考えております。

 

 

<高刺激の病院の場合>

 

高刺激の場合、病院によって考え方は違います。

概ねFSHの数値によって採卵周期に入れるか決めるところが多いようです。

FSHを15以下で採卵周期に入れるという病院もあれば、FSHを10以下と設定する病院もあるようです。

そして連続での採卵は適さないと考えるため、連続して採卵したい場合は休み周期を挟みます。

 

ある病院では効率よく採卵をするために、採卵周期に入る基準を厳しくしています。

まずFSHは10以下でないと採卵周期には入らないようです。

また、生理中に内診をして卵胞が4つ以上見える場合採卵周期に入るようです。

それは生理中に見える卵胞の数が少ないと、数があまり採れないとの考えによります。

例えば、生理中に卵胞が2つしか見えていない場合、どれだけ高刺激をしてもあまり卵胞は育ちません。

 

 

ただし、当院の患者様をみていて、これらの基準に当てはまらないことも多いとよく感じます。

 

FSHが高いと胚盤胞凍結できないとはいいきれません。(その代わり刺激をしても卵胞の数が育たないことはあります。)

また、ずっと卵胞が見えなかったのに、ある日突然10ミリ以上の卵胞が見えることもあります。

また鍼灸治療などでお体が整ってくると卵胞が見える周期はしっかりと卵胞が成長することが多いと感じます。

 

 

過去にかなり稀な採卵周期で出産まで至った例があります。

 

その方は低刺激の病院に通っていました。

慢性的にFSHが高く、低くても20ほど・高いと50以上。

採卵周期に入ってもなかなか卵が育たず採卵を中止という周期が連続でありました。

 

 

ピル服薬後、生理3日目に病院でホルモン値を測ったところE2が200以上あり、内診をしたところ20ミリほどの卵胞がありました。

本来でしたらこの卵胞は前の周期の残りと判断され、採卵しません。

しかしこの方はなかなか採卵できないという背景があったのか、病院は採卵を決定しました。

その結果成熟卵が採卵でき、顕微授精させ2日目で凍結しました。

そして次の周期にホルモン補充周期での移植で着床し、出産まで至りました。

 

 

 

このように例外とされる状態でも出産に至ることがあるので、どのような状態が採卵周期に適しているかの判断は難しいかもしれません。

ちなみにその方は3か月ほど鍼灸治療を継続していました。

そのため、目に見えない小さな卵胞が3か月間の鍼灸治療により生命力の高い卵が育ったのかもしれません。

 

 

当院では採卵していいかの判断は脈やお腹の状態をみて考えます。

体全体が整っているといい卵が育ちます。

脈が整いお腹がふっくら柔らかい状態になると、体は温かく、生命力溢れる状態となります。

当院の鍼灸治療では必ず脈をみてお腹をみて治療をするので、体を最善の状態までもっていきます。

 

体作りを始めてすぐには結果が伴わないことも勿論あります。

それは卵胞の発育には半年以上かかるからです。

定期的に治療をしてこれから育つのを待っている卵胞にアプローチをして、体の土台から整えることで徐々に妊娠できる力を持った卵を育てていきます。

さきほどのFSHが高い方は定期的な鍼灸治療により、いい卵が採卵できたのは脈やお腹が整いご自身の持つ力が上がってきたときです。

すぐに結果が伴わないことにジレンマを感じることはあると思いますが、焦らずしっかりとしたお体の基礎作り鍼灸治療3ステップ)をお勧めしています。

 

そあら鍼灸院

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