不妊治療を始める上で鍼灸治療と併用する方が増えています。
最近は患者様から
「妊活を始めるなら鍼灸治療も並行して始めようと思った。」
と伺う事が増えてきました。
それだけ鍼灸治療が身体の土台を作るのに有効という事が認識されてきたのでしょう。
しかし、新しい事を始めるには勇気が必要なもの。
ここでは鍼灸治療を始めるタイミングについてお話します。
結論から言うと、
鍼灸治療というのは早くに始めるに越したことはありません!!
当たり前に感じるかもしれませんが、れっきとした理由があります。
「卵子の老化」という言葉はご存じかもしれません。
産まれた時から女性は卵子を蓄えており、減る一方。
精子のように毎回新しく作られるものではありません。
では卵巣の中にある原始卵胞は、いったい何日かけて排卵直前まで大きくなるのでしょうか。
答え:約200日
びっくりされましたか?
生理が始まってから卵胞が成長すると誤解される方が多いのです。
実際は原始卵胞が排卵に至るまで半年以上。
つまり今周期排卵した卵子は、良くも悪くも半年前からすでに影響を受けています!
最近は卵巣年齢のことが多少浸透してきたのか、比較的若い方やステップアップする前から早めに鍼灸治療を受診される方も増えてきました。
少し前までは、
「卵巣年齢の話なんて昔は聞いたことがなかった。」
「卵子のことを知っていたらもっと早く治療を始めていた。」
と伺うことがよくありました。
病院でも「卵子の質のことを考えて、早めの治療を」と話されることが多いのですが、
妊娠を望まれている方は、お体作りは一刻も早く始めた方が有利です。
「鍼灸で身体づくりを効果的にするために、どのようなペースで行うと良いのか」
案外聞かれないけど実は気になっている方が多かった質問です。
次回はペースのお話を書きます。