不妊とお腹が硬い・冷え(瘀血を取ろう)
2014/8/10
あなたのお腹は硬い?柔らかい?

あなたのお腹は、硬いお腹でしょうか、
それとも柔らかくてふっくらしたお腹でしょうか?
お腹が硬いと思われた方は目を通していただきたいと思います。
東洋医学では不妊症になりやすいタイプの一つに、
「瘀血(おけつ)」が原因であると言われることがあります。
下腹部が硬いお腹は、
「瘀血」というものがあるために、
妊娠しにくいということが考えられます。
このお腹が硬さが何かというと、
血の停滞
です。
血が停滞して潤いも少なくなってしまい冷えて、
硬くなったようなイメージです。
ドロドロした血ですね。
例えば、火山が噴火して溶岩が流れ出てきたとします。
流れているときは赤く熱があるので、
ドロドロして粘性があるにしても流れることはできている。
それが冷えると、ガッチガチに固まります。
この場合は冷えて固まった状態がお血と思ってください
(熱を持った状態もありますが割愛します)。
そうすると骨盤内の血流も悪く、
子宮や卵巣に血流が流れていないことが予想されます。
原因は、
- 手術をしたことがある
- 月経不順
- 流産
- 打撲
- 飲食の偏り
等
気持ちの面で言うと、
発散しきれていないストレスもそうです。
気が滅入って気分が鬱々として気のめぐりが悪くなり、
次第に血のめぐりも悪くなるのです。
症状は、
- 肩こり
- イライラ
- 冷え
- 便秘
- 生理の量が減ってきた
等が出ます。
何故このような症状が出るかというと、
慢性になると段々冷えてきて硬くなってくるのです。
(ちょっと専門的になりますが、この様なお血を「陰実」といいます。内側は熱を持っているということを示しています。)
そのため症状としては冷えがあるものの、
内側には少し熱が残っていて便秘しやすいのです。
その熱があちこちに行くのですが、
例えば肩に行けば「肩こり」、
腰に行けば「腰痛」を訴えるといった具合です。
お血の硬いお腹を柔らかくする鍼灸
この慢性的な瘀血の治療は、
停滞・充満している血を解消するため、
血を流す治療になります。
ただし上記の様な症状が出ていても、
血の少ない人にも出るので、
症状だけでは診断できないのですが脈診で判別ができます。
- 流して停滞を解消したいのか
- それとも血を増やしたいのか
診察診断が適切であれば、
骨盤内の血流の状態を改善することができます。
なかなか不妊治療が長い期間うまく行っていない方は、
東洋医学的に診るとどこかに原因が当てはまるものです。
すると治療法も出てきます。
硬いお腹で瘀血があると、
骨盤内の血流も悪く、
卵巣や子宮への血流が届きにくくなってしまいます。
瘀血を解消して新鮮な血液を供給しましょう。
卵巣へ新鮮な血液を送り、
卵胞の成長を促し、
質の良い卵子が出やすい環境づくり
をする。
子宮へ新鮮な血液を送り、
着床しやすい子宮の環境作り
をします。
患者さんによって、
卵巣の環境を良くすべきだったり、
子宮環境を良くすべきか、状況は違います。
鍼灸で硬いお腹を柔らかくしてお血を取り除くとともに、
瘀血を解消するセルフケアを、
病院での治療状況、患者さんによってそれぞれお伝えしています。
P.S.
ウォーキングは身体全体の流れを良くするので効果的。
また硬いお腹には「へそ灸」がオススメです。
東京都新宿区西新宿7-13-7 タカラビル2F
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