土用の丑の日に鰻を食べるのはなぜ?

こんにちは。
そあら鍼灸院の松本です。
今日は江戸時代から大ヒットし続けている
日本人には馴染みのある日。
土用の丑の日
鰻を食べる日です。
丑の日に「う」のつく食べ物を
食べると夏バテしにくいから
体にいいという言い伝えがありました。
・梅干し
・瓜
・うなぎ
etc…
蘭学者であり、戯作者でもあり、
発明家でもあり、画家でもあり…
というマルチな才能を発揮していた
平賀源内が
鰻屋の主人に頼まれて
鰻を売るために
「土用の丑の日には
鰻を食べるといい」と
考え出したことが始まりだといわれています。
鰻の栄養成分としては
ビタミンA、B1、B2、D、E
不飽和脂肪酸が豊富です。
特に「きも」にはA、B2が豊富。
ビタミンDやEは
論文もいくつも出ているので
移植を控えている場合は重要な
栄養素になります。
また不飽和脂肪酸も豊富なので
男性にも嬉しい成分たっぷりです。
そんな土用の丑の日ですが、
そもそも「土用」とは何なのか?
これは中国の五行思想に基づく
季節の変わり目の期間のことです。
五行思想というのは
木・火・土・金・水
とあらゆるものを五つの性質に分ける
という考え方です。
だから季節も五つに分かれます。
でも季節って四季だから4つじゃないの?
と思いますよね。
どういうことかというと
まず季節の分かれ目である
立春、立夏、立秋、立冬
があります。
これで1年を4等分できます。
(ちなみに2025年は8/7が立秋です。
信じられないことに
なんともうすぐ秋!!)
そして各季節の変わり目の
前18日間を土用といいます。
そのため夏だけでなく
他の季節にも土用があります。
有名なのは夏だけなんですけどね。
2025年の夏の土用は
7/19~8/6が夏の土用の期間となります。
こよみのページ より引用

そして丑の日はどうやって決まるのか?
それは十二支が関係します。
十二支は「年」だけでなく
月も日も時刻も十二支で
表現していました。
年でいうと
2025年は巳年ですね。
丑年は2021年でした。
時刻でいえば、
丑の時刻は
午前1時から3時のこと。
ちょっと細かいですが
「草木も眠る丑三つ時」なんていいますが
これは午前2時から2時半を指します。
(拝借した図の丑の3つ目の刻)

日本文化研究ブログより引用
これを「日」で表したとき、
子の日
丑の日
寅の日…と順に一日ごとに巡り
12日で一巡します。
丑に当たる日が2025年は
7/19と7/31になります。
十二支なので、
12日経つと1周するので
18日間の間にたまたま
丑の日が2回来る年があります。
そのため今年はたまたま
2回丑の日が来ることになります。
昔は
土用の丑の日に鰻を食べ終わったのに
何でまた鰻のセールをしてるんだろうと
不思議に思ってました。
話をまとめると
四季なのに季節を5つに分けられるのは
1年を360日と考え、
各季節は360÷4=90日。
その内18日間は土用。
各季節は90日-18日=72日
季節は4つあるので土用は
18日×4=72日。
土用を一つの季節と考え
全て72日で5等分できます。
その中の夏土用の期間の
丑の日に当たる日が
夏の土用の丑の日になります。
暦って複雑ですけど
おもしろいんですよね。
P.S.
五行説とはすべて5つで成り立つ世界。
鍼灸でもそれは大いに活用されています。
私たちがいつも鍼灸治療をする際にみている
・脈の種類
・お腹の反応のある位置
・経絡という気の流れ道
・ツボの性質
・各種症状
・感情
等々
これらもすべて五行に分けて考えています。
このような中国の哲学が
医学に転用されているからです。