血糖値の乱高下で採卵がうまくいかなくなる?

こんにちは。
松本です。
甘いものをたくさん食べると
妊活に良くないの?
こんな質問をよくいただくことがあります。
排卵障害に関係する。
卵子の質に関係する。
そんな話を耳にしたことがあるかもしれません。
いったい何が良くないかというと
食後に急激に血糖値が上がることが
良くないのです。
誰しも食後は血糖が上がります。
正常な場合は緩やかな血糖値の変化です。
しかし食後に急激に上がって、
その後急降下する方がいます。
この乱高下を「血糖値スパイク」といいます。
食後だけに起こるので
健康診断の「空腹時血糖」では
異常なしと出ます。
糖質の多い食事をした後に
血糖値スパイクは起こります。
丼もの等ご飯もの中心の時は要注意です。
食後に高血糖になっている状態ですね。
なぜ血糖値が妊活に関係するかというと
からだに「糖化」が起こるから。
つまり身体のコゲです。
糖がたんぱく質とくっつくことを
糖化といいます。
糖はたんぱく質とくっつくと
たんぱく質が変性、劣化します。
そのことをAGEs(糖化最終生成物)
といいます
そして糖の濃度が高ければ高いほど
糖はたんぱく質にくっつきやすくなり
さらに糖化が進みます。
そのため血糖値スパイクが
起きれば起きるほど
体中で糖化が起き老化につながります。
私たちは体中たんぱく質でできています。
卵子や精子もそうです。
だから糖化が起こると
卵子や精子の質が低下するといわれます。
また卵胞液にAGEsが多くなることで
採卵をしても
数が採れなかったり
質が良くない。
受精しても胚盤胞まで
いかないということが起こります。
そしてAGEsが増えると活性酸素が増えます。
(活性酸素は細胞を傷つけ老化の元となる)
そのため血糖値スパイクを起こさないことが
重要となります。
血糖値を24時間測るセンサーを
貼り付けて測定する機器
持続自己血糖測定器(リブレ)や
糖化レベルを簡単に測ることができる
AGE Readerというものもあります。
(不妊治療専門のクリニックで
測っているところもあるようです)
血糖値スパイクは自覚症状なく起こり
気が付けないこともあります。
自覚症状が出る場合は
・眠気
・だるさ
・立ちくらみ、めまい
・集中力の低下
・強い空腹感
・手足の冷え、しびれ
・イライラ、落ち込み
などの症状が現れているかもしれません。
ではどうやって肝心の
血糖値スパイクを防ぐのか?
・食べる順番を意識
 野菜→たんぱく質→炭水化物の順。
 血糖値の急上昇を抑えられます。
・血糖値の上がりにくい食品を選ぶ
 卵、全粒粉パン、そば、ライ麦パン、野菜(ごぼう・人参以外)、豆類、きのこ類、玄米
 砂糖、白米、食パン、うどん、菓子類、清涼飲料水などは爆上げです。
・間食に注意する
 卵、ナッツ、豆腐、煮干し、バナナ、甘栗、干しいも
 などがおすすめ。
 しかしあくまでも間食です。
 食べ過ぎると血糖が上がってしまいます。
・食物繊維を摂る
 いも類、野菜、きのこ、海藻、豆類、果実類
 炭水化物は糖質+食物繊維のこと。
 そのため炭水化物自体は重要です。
・よく噛んで食べる
食事の直後に歩くことも有効です。
インスリンを使わずに血糖値を
下げることができるからです。
血糖値が上昇する30分以内に
15分程度歩くのがおすすめ。
取り組みやすそうなものは
あったでしょうか。
血糖値スパイクは
心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病、
動脈硬化、認知症等を
引き起こしやすいといわれますが
以上のように妊活にも様々な関係があります。
食後に血糖が急激に上がらないように
ぜひひと工夫してみてください。
P.S.
今回はあまり詳しく書けませんでしたが、
運動を続けることで筋肉量が増え、
体脂肪が減少します。
その結果、基礎代謝が高まり、
インスリンの効きが良くなります。
これにより筋肉が糖を
効率よく取り込むようになり、
血糖値のコントロールが改善されます。
そのためPCOSの場合は
運動が効果的。
当院ではそのような場合に
筋トレを提案しています。
興味がありましたら
多胞性卵巣症候群(PCOS)で痩せ型の方へ筋肉をつけ改善の提案!

https://soara-sinkyu.com/jitaku-ninkatsu-ninshinshiyasui-karadadukuri/pcos-exercise
を読んでみてください。